2025/07/22 14:42
お気に入りのお着物や、着用しようと思っていたらカビが生えていたとゆう経験はありませんか?
カビが発生する原因はいくつかあります。
特に湿度、汚れ、収納環境が大きく関係しています。
『カビが発生する原因』
①高温多湿の環境
絹などの天然素材は湿気を吸いやすく梅雨や夏場には特にカビの発生がしやすいです。
湿気の多い押し入れやクローゼットに長時間しまっておくとカビの繁殖しやすくなる。
②汚れや皮脂がカビの栄養源
着た後や、汗や皮脂、食べこぼしなどの汚れが付着するとカビのエサになってしまいます事があります。
見た目には汚れがなくても長時間放置するとカビの原因になります。
③通気性の悪い収納
着物を密閉された空間にしまいっぱなしにすると湿気がこもり、カビが発生しやすくなります。
通気性の悪いプラスチックケースの入れる際には注意が必要です。
定期的な換気をおこなうことが大事です。
『カビの種類と見分け方』
1、白カビ→初期段階です。
白っぽくふわふわしたカビが生えている
2、黄カビ→しみになりやすい
黄色のカビが発生している場合は着物の繊維の奥まで菌が入り込んでいる可能性があります。
3、黒カビ→生地を痛める可能性が大
黒カビは生地の劣化を引き起こす可能性があります。
職人の技術でカビを除去
洗いでは落とせないカビも専門技術使えば生地のダメージを抑えて除去できます。
着物の素材や状態に応じて最適な方法を選択してカビを根本から取り除き、再発を防ぐ事ができます。
変色やしみの補修が可能
カビが原因でできたしみや色抜けは職人の技で修復する事ができます。
着物の色や柄を考慮しながらしみ抜きをおこない、程度によって元の色に近づけるように色を挿したり、柄を足す事もできます。
『着物をカビから守る方法』
①定期的な虫干し
年に2〜3回湿度の低い晴れた日に陰干しをします。
風通しの良い場所で2〜3時間干します。
②たとう紙の交換
たとう紙は湿気を吸収し、カビを防ぐ効果があります。
定期的に新しいものに交換すると良いでしょう。
③収納場所の工夫
桐タンスはにしまう事をおすすめいたします。湿度を調整する作用がある為、着物の保管には最適です。
